流木は暴風雨が発生したときには大量の橋げたを破壊する原因となることから、早期発見が望まれている。ハイパースペクトルを利用することにより、人工衛星画像から上流にある流木を発見したカナダの事例をした図5.1に示す。
衛星のスペクトル画像から湧水箇所や斜面が崩壊する可能性を予測した事例報告されている(図5.2)。これらも将来的にはハイパースペクトル技術により予測精度が向上することが期待できる分野といえる。
一般的に、防災に対するニーズとしては、暴風雨の発生中における状況把握と、災害後の復旧作業に向けた迅速な対応を行うための状況把握の2種類ある。暴風雨中においては可視や赤外のセンサーでは全くお手上げであり、ここではむしろマイクロ波帯のレーダーであるSARや偏光SARが有効である。災害後の復旧作業では光学式のリモートセンシング技術が有効であることは言うまでもない。参考までにインドネシアのスマトラ島沖地震の前後における衛星写真を図5.3に載せる。
また、防災においては単純に状況把握だけですむ問題ではなく、人命という観点からの医療施設との通信ネットワークとの連動が不可欠といえる。

図5.1 ハイパースペクトル技術による流木被害予測(カナダ)
(出典:㈱イメージワンのセミナー資料)
図5.2 衛星画像から危険箇所を予測した事例
図5.3 スマトラ島沖地震の地震前後の衛星写真(Gleebruk Village)
(出典:日立ソフトのHP)